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歩いたら休め

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【本】『イスラーム国の衝撃』がめっちゃ面白かったし、文化人類学みたいなものも勉強したい

本・論文

最近はひたすら修論を書いていた…と言いたいのですが、物書きに飽きて本を読んでいる時間も長かったです。

 

最初はコレ。最近世間を賑わせているISISやダーイッシュと呼ばれるテロ組織(イスラム国を自称するアレ)の話。超面白いです。

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

イスラーム国の衝撃 (文春新書)

 

彼らが「オレンジ色の囚人服」などのモチーフを利用しつつ、残虐である一方演出され尽くした映像を使って、インターネットを介して共鳴者を探す戦略が興味深かったです。「共鳴者や敵対者を(宗教的な)物語に引き込む」方法、つまりマーケティングや組織運営の視点から、参考にできることも多いように思います(彼らはその力を最悪な方向に使ってますが)。

 テロ組織の「演出」で意のままに操られないために、私たち一人ひとりが学ばないといけないと感じています。

 

次はコレ。 ブックオフでこの本を買ってみました。

目からウロコの文化人類学入門―人間探検ガイドブック (MINERVA TEXT LIBRARY)

目からウロコの文化人類学入門―人間探検ガイドブック (MINERVA TEXT LIBRARY)

 

 発想が違う分野を知ると刺激が多いです。(私のような)いわゆる理工系の人は、微分方程式や確率の計算を通して、「正しく問題を解く」ことに重点しますが、文化人類学はむしろ「誰も問題に思わなかったことを学問の俎上に載せる」ことを重視しているように感じました。

例えば社会調査をする際、理工系出身の人間は「サンプル数は足りているだろうか」「有意なのだろうか」みたいなことを気にします(こういう調査は詳しくないので多分です)。一方で文化人類学者は「アンケートも対面で行い、脱線する話も大歓迎」みたいな態度で、むしろそのフィードバックを受けて「アンケート項目が足りてないんじゃないか」「(研究者自身が持つ文化との)違いを見つけた!」みたいなことで喜ぶ人種なようです。

 時折「この説明って妥当なの?」みたいに感じる箇所もあったのですが、人間や社会について研究するとしたら、そもそも文化を比較して相対化しないと不可能なように思います。相対化して問題提起した後は(可能であれば)統計や数理モデルによって検証していく必要はありそうですけど。

 

4月から某社でITエンジニアとして働くのですが、↑のような視点は持っておきたいと思います。例えばこんな話をよく見かけますが、

 これはプログラマーが当たり前に持っている文化やインセンティブを、非プログラマーが理解できていないし、その逆も然りだからなんじゃないかと思います。つまり、一旦、自分の文化を相対化して、解決策や妥協点を見つけていく必要があり、そういうときに役立つのが↑のような視点な気がします。

 

いろいろ変なこと考えてますが、修論も終わったのでプログラマーっぽい本や技術書も読みたいです。元々があまりそういう人間じゃない気もするんですが。