歩いたら休め

If the implementation is easy to explain, it may be a good idea.

【本】新年になってからいろいろ読んだ本

読んだ本をまとめつつ、アフィリエイトで小銭を稼ぐための記事です。もちろん書籍代のほうがかかるので赤字ですがw

集中力はいらない

西尾泰和さんが話されていた本。

scrapbox.io

私自身は「(著者の性格だと)1つの作業は途中で飽きるので、複数の仕事をConcurrentにこなしたほうが楽」「一つのことに集中しすぎると偶然必要な要素が手に入る、セレンディピティが無いので、いくつか関心のある物事を持ち続けてるほうがいいアイデアが見つかるよ」って意味合いだと理解しました。落合陽一さんが「百姓になろう」って言ってたのと似た感じ。

自分自身の生存戦略を考える際には、時間スケールが数時間~1日なら「集中」を、数日~数年なら分散(自分のテーマを元にいろいろ手を出す)を中心に考えたほうがいいかも。(急に生存どうこうってどういうことって思われた方、WEBエンジニアは生存戦略って言葉が好きなんです!)

Effective Java

全体的にいい本で、Javaプログラマーでなくても参考になります。

個人的にはHaskellの例外について調べていた時に見つけた例外安全性のスライドでExceptional C++とともに勧められていて、そちらはまだ私には難しかったので読みました。「例外を起こしたときにオブジェクトや変な状態にしたり、変な参照を残すな」、そのために「実際に使う前に、先にオブジェクトの状態をチェックして例外を投げる」とか「例外が起きた場合にロールバックする」ということまでは理解しました。

並列・並行処理の章はちゃんと読めてませんが、必要ないときに読んでもピンとこないので、きちんと取り組む必要が出てきたら読もうと思います。

EFFECTIVE JAVA 第2版 (The Java Series)

EFFECTIVE JAVA 第2版 (The Java Series)

ナリワイをつくる

Kindle Unlimitedでタダで読めましたw

エンジニアリング組織論への招待

最近やけに話題になってますね。エンジニアリングの仕事を「不確実性を下げる行為」と言っているのはスタンド能力っぽくてかっこいい分かりやすいし、ある本質をついていると思います。

あとハンロンの剃刀として「相手が嫌なことをしてきても、無能で説明が付く場合は悪意を見出してはならない」って身も蓋もないこと書いてたのも印象に残ってます。西海岸のハッカー文化など、エンジニアの文化的な話も多いので、そういうの興味ある人にもいいかもしれません。

恋する文化人類学

この記事が素晴らしかったので、著者の本も読んでみました。

文化人類学の入門書としても個人的な異文化交流の事例としても読めるようにした」ものらしいです。

現地の引き出物や結婚式の変わった風習に面食らいつつも、いちいち冷静に立ち止まって「これは親族の基本構造で言われた~」とか「贈与論の~」とか冷静な目で分析を始めるのでかっこいいです。ただ、資料収集時の癖が出てしまい、奥さんに「あなたの撮った結婚式の写真は誰が来てたのかわかりづらいよ」って言われてしまったというエピソードは職業病っぽくて笑ってしまいましたw

恋する文化人類学者

恋する文化人類学者

西太平洋の遠洋航海者

『恋する文化人類学者』で勧められてた本の一冊です。こういう本もKindleで売ってるのでいい時代ですね。

西太平洋の遠洋航海者 (講談社学術文庫)

西太平洋の遠洋航海者 (講談社学術文庫)

ガベージコレクションアルゴリズムと実装

社内チャットでJavaのstop the worldの話が出ていて、「Pythonだとどうなんだろう」と興味持っていたときにちょうどブックオフで見かけたので買いました。でもちゃんと理解してません😢

私が普段使っているのPythonでは、参照カウントがメインで、循環参照の処理に他のGCを使い分けている。そのため「(stop the worldのように)GC実行中にアプリケーションが完全に止まる」ってことは考えにくいが、循環参照のGC実行中はその可能性があるかもね。もしあったらgcモジュール試してねってある意味当たり前のことが書いてました。

また、そもそもGCアルゴリズムはおおまかに分けて3種類あるらしい。他のアルゴリズムもだいたい得意分野の組み合わせで考えられるそうです。

  • 参照カウント
  • マーク・アンド・スイープ
  • コピーGC

世代別GCみたいに言われているものは、これらのアルゴリズムにプラスαで工夫する感じみたいです。だいたいこの3種類の特性と、世代別GCみたいなよくある工夫まで知っていれば最初のひとまず自分の疑問には答えられそうです。

ガベージコレクションのアルゴリズムと実装

ガベージコレクションのアルゴリズムと実装

超AI時代の生存戦略

なかなかいい本で、「進化した機械学習やグローバルな競争には勝てないから、自分ならどうやってコモディティ化したものに対して+αできるかを考えればいい」「競争自体を避けよ」みたいな主張です。

あと「ローカルなコミュニティで1位になるところを作り、それをグローバルな文脈に持っていく→またローカルで…」みたいなサイクルで勉強できるといいよね、みたいな話もありました。

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト

お金2.0

けっこう話題になってたので読みました。「誰もが自分の都合のいい経済圏や思想を選び、分断された社会が来る」って話はポスト真実社会的な話は面白いです。

細かい話ですが、「ベーシックインカム(BI)があればお金がボトルネックにならなくなる」という主張があり、そもそも「なぜBIが導入されるのか」「そもそもBIを導入するインセンティブあるのってそもそも誰なの?」って根拠が書かれてなかったのがちょっと残念でした。そこだけでもけっこう面白い話できそうですし。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門

「そういえば今までちゃんとデザインパターン勉強したことないな」と思って読みました。

いい本だとは思いますが、やっぱりこういうものって必要あって産まれてきた概念だと思うので、何もない時期に勉強するのはモチベーション上がりませんでした。でも後々リファレンス的に使うかもしれません。

Haskell等だと数学の概念を援用するけど、Javaだと工場とか人の喩えを使うのが文化の違いっぽくて面白いです。

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門

増補改訂版Java言語で学ぶデザインパターン入門

僕たちのインターネット史

ゆるい本です。「西海岸っぽい考え方に影響された人は技術に夢見がちで大仰な警告出したがるけど、山形浩生さん(伽藍とバザールとか、ローレンス・レッシグのCODEとかを翻訳した人)はいい感じに東海岸(現実的)っぽくてバランス取れてていいよね」って書いてたのを覚えてます。あと、日本のインターネットって、2ちゃんねるニコニコ動画で「思想は無くても盛り上がればいいや」カウンターカルチャーっぽさが薄まってるよねって話とか。

「WEB時代になって(サイトが公開されている一方、裏側のコードはクローズドだから)オープンソースの考え方って薄まったよね」って書いてたけど、ここにはちょっと疑問があった。有名な企業はだいたいオープンソースにもコミットしているので、変容はしてるけど薄まってはいないと思う。って話を先輩としたら、「OSS自体でマネタイズしようとした企業はほとんどいなくなったよね(Mozillaみたいなもの?)」って話をされました。

あと伺か(with 任意)の話とかありました。えんいー。

僕たちのインターネット史

僕たちのインターネット史

プロカウンセラーの共感の技術

これもKindle Unlimitedでタダで読めました。いい時代です。

以前読んだ『医療とコミュニケーション』という本では合理的な議論では良いのですが、「共感」という視点は欠けていたと思います。その場合、こちらの本が参考になるかもしれません。

kiito.hatenablog.com

プロカウンセラーの共感の技術

プロカウンセラーの共感の技術

時間の言語学

時間は抽象なので、私たちが時間を認識するとき、なにかに「見立て」るしかない。この「見立て」つまりメタファーを分析することで、“時間”を具体的に意識化することができる。近代において最も強固な「見立て」は〈時は金なり〉のメタファー。コーパスや、具体的なテキスト(「吾輩は猫である」「モモ」等)を探り、私たちが縛られているさまざまな時間のメタファーを明らかにした上で、新しい時間概念(「時間は命」)を模索したい。

近代になってから「Time is money」のメタファーで「時間は浪費するもの」「管理するもの」ってイメージが出来たって話が面白かったです。

人はなぜ物語を求めるのか

この本を読んでたら「筆者は人生に期待するのを止めたら生きるのがラクになった」って書いててブッダかと思いました。「一切皆苦」って言葉の「苦」は、苦しみだけじゃなくて思い通りにいかないこと全般を表しているそうです。

人は真実を手に取ることができない。ましてやその手触りを他者と共有することは不可能である。そこで、思考の枠組みとして導入されるのが「物語」だ。そう、本書の指す「物語」はしばしば「演劇」や「小説」ではなく、事実の羅列に因果関係を見いだそうとする人間の思考癖についてである。

こういうのって、例えばデータ分析のとき、分析者が意識してないとまずいことかもしれませんね。

Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来

最近、マイクロソフトのプロダクトがイケてる(例えばVS Code等)のは、この人のおかげなのかもしれません。

Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来

Hit Refresh(ヒット リフレッシュ) マイクロソフト再興とテクノロジーの未来

SM調教師瞳 と同人ハードの夜明け

同人誌です。スーパーファミコンをハックして任天堂非公認のゲームを作る(作った人へのインタビュー)内容です。芸能活動する前の桃井はるこのバイト先の話もあって、技術以外でもかなり濃い内容でした。

ソーシャルメディアと公共性

kiito.hatenablog.com

こっちに書きました。