歩いたら休め

なんでこんな模様をしているのですか?

『世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法』を読みました

タイトル的にあまり面白そうじゃなかったのですが、立ち読みしたら意外に役立ちそうなことが書いてあったので買ってみました。

あとは実際にやってみることのメモです。

初心者は子供向けアニメがおすすめ。

www.youtube.com

Harold and the Purple Crayon

ストーリー展開が単純であるにもかかわらず、さまざまなメタファーが凝っていて、大人でも十分に楽しめます。シャロン・ストーンがナレーションを担当していて、英語がきれいなのもおすすめポイントの1つ。

『The Cat in the Hat』

アメリカの幼児が最初に手にする定番の絵本をアニメ化したもの。

『単語には「意味」でなく、「絵」を結びつけるべき』で紹介されていた本。

適度にデフォルメしながらも、重要な特徴を細大漏らさず表現している点でおすすめです。本文で例として使った"drive way"は58ページに載っています。主に日常生活で使う具体的な単語・表現が2500種類掲載されています。英語の説明だけのバージョンに加え、日本語訳を併記したバージョンもありますので、自分のニーズに合わせて選んでください。

動画ニュースを書き起こすと、ライティングの勉強にもなる。

www.nhk.or.jp

仕事・キャリア関連で読んだ本を、メルカリに出品しました

自粛期間で時間もあったので、今までおざなりにしていたキャリア関連の本を読んでいました。

「“転職やキャリアを考える人”に読んでほしいおすすめ本10選」の本

tenshoku-antenna.com

こちらの記事に書いてあった本をすべて読みました。メルカリに出品したら速攻で売れてしまって2冊しか残っていません。

特にLIFE SHIFTが面白かったです。

人生100年時代では、大学を卒業してから80歳まで、少なくとも60年以上は働いていくことになります。
長期的に働くことが当たり前になっていく世界では「会社に自分のキャリアを守ってもらう」のでなく「自分で自分のキャリアを守っていくこと」が必要になってきます。
「一社にだけ雇われ、退職金や年金だけで余生を過ごす」という今までのキャリア観から抜け出すためにも、読んでおくべき一冊だと思います。

詳しくはこの要約を読んでください。「今の決断を10年後の自分が見たらどう考えるのかという視点も入れるといい」といったアドバイスもありました。

becoming-you.org

何社か受けていたのですが、結局「今の会社にやりたいことがある」という結論になりました。その過程で辞退したり、中途半端な態度を取ってしまい落とされてしまったりしました。ただ、長い人生なので早め(でもないか)に他の仕事も経験しておいたほうがいいと考えているので、折を見て副業を探そうと考えています。

フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略

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ただ個人的には、『LIFE SHIFT』以上の面白さはありませんでした。

仕事はうかつに始めるな 働く人のための集中力マネジメント講座

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仕事はうかつに始めるな ―働く人のための集中力マネジメント講座

私は以前に読んだ『あなたの脳は変えられる』のほうが詳細な内容だったのでこちらをおすすめします。ただ、こちらの本のほうがコンパクトにまとまってはいます。

星野先生の知って良かった、アダルトADHD

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知って良かった、アダルトADHD

「現代の仕事環境は変化が多いため、平均的な能力の人でも集中力が保たずに、より多くの人が発達障害的なふるまいをしてしまっているんじゃないか」「発達障害的なふるまいをする人はかなり多い」と考えているため、この分野の本は興味を持っています。

ただ、この本は情報が少し古そうだったのと、なんとなく読みづらかったのでやめてしまいました。

アマゾンのすごい問題解決

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アマゾンのすごい問題解決

リモートワーク中、チームの情報共有がやりづらくなったのですが、こちらの記事にある「事前に資料を共有して読んだ状態でミーティングを始める」というAmazonやり方を真似してやったら少しやりやすくなりました。それでこの本を見かけて読んでみました。

www.businessinsider.jp

ただ、ネットでよく見かける以上の情報は書いてなかったように思います。

現代経済学の直感的方法

現代経済学の直観的方法

現代経済学の直観的方法

books.j-cast.com

語学目的で読んだ本を、メルカリに出品しました

断捨離してる主婦のブログみたいになってきましたが、気にしないことにします。

もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら

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もしも…あなたが外国人に「日本語を教える」としたら〈デジタル版〉 (クロスカルチャーライブラリー)

教える立場の本を読んだら、なにか英語を学ぶ側としてのヒントや、同僚や後輩になにかを教える際に役立つノウハウがあるんじゃないかと思って読んでみました。具体的なノウハウの部分も面白かったのですが、自分のモチベーションで嬉しかったのは「三大教授法」の話です。

  • 文法訳読法
  • オーディオ・リンガル・メソッド
  • コミュニカティブ・アプローチ

こちらの記事で紹介されています。

また、「ありがとうございます」はgozaimasuじゃなくてgozaimasと発音されていることが多く、日本語が母語じゃない人にとっては混乱することがあることや、教科書は教える順番を精査されているという話も印象的でした。

その他の外国語ー役に立たない語学のはなし

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その他の外国語―役に立たない語学のはなし

この著者の黒田さんの他の本を読んだことがあり、この方が言いそうなことがだいぶ分かってきて、意外なことはあまり書かれていませんでした。

個人的に気になったのは「読ませる技術 : コラム・エッセイの王道」という本の話でした。

読ませる技術―コラム・エッセイの王道

読ませる技術―コラム・エッセイの王道

それから、小論文練習問題のような本から例を取って、「悪い文」に手を入れていく。「悪い文」は分かりやすい。山口文憲『読ませる技術』(ちくま文庫)にもこうある。

トルストイは「しあわせな家庭は一様だが、不幸な家庭はさまざまだ」と書きました。これにならっていえば、「うまい文章はさまざまだが、まずい文章は一様だ」といってもいいかもしれません。(一三ページ)

このようにして、人の書いたものにケチをつけながら、だんだんと自分の書いたものを客観的に見られるようになってもらおうというのが狙いである。この話はいつの日か詳しくまとめたいと考えている。

この後、「ロシア語を教えていたら英語もおぼつかない学生が多いことに気づき、英語を教え始めたら言語学が、言語学を教えようとしたら日本語の表現も教えることになった」と嘆いていて笑いましたw

英語世界のことばと文化

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英語世界のことばと文化 (世界のことばと文化シリーズ)

こちらの記事に書いた通りです。

日本人が誤解しやすい英語生活マナーブック

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日本人が誤解しやすい英語生活マナーブック Keeping It Smooth【日英対訳】 (対訳ニッポン双書)

よくまとまっていましたが、残念ながら、私は既に他の本で読んでしまっていた内容が多かったです。またテーブルマナーなどの話は、私が英語を学びたいモチベーションが割と気楽な友達関係なので読み飛ばしてしまいました。

『英語のソーシャルスキル』という本にあった「GIVING DECISION CONTROL」の考え方みたいな、目から鱗が落ちるような視点はありませんでした。

「人と仕事をするのは大変だという話」について

たしかに指示や議論の内容をきちんと受け取ってもらえないことはよくあります。

その際に「伝え方が悪いんじゃないか」と思ってアサーティブなコミュニケーションを取ろうと心がけていたのですが、うまくそれができたときでも「あとは相手のやる気と認知能力(特性?)次第」な状態にしかならないので、思ったより改善できないなと感じていました。そういう時のやり方の一つとして参考になるかもしれません。

マーク・ピーターセン「日本人の英語」を読みました

この間読んだ言語学の本で紹介されていて、読んでみました。

マーク・ピーターセン氏の『日本人の英語』『続日本人の英語』『心にとどく英語』には、英語を母語とする人々をいらいらさせるような日本人の英語が丁寧に取り上げられていて、読者はいや応なしにグローバリゼーション下の我が国の英語教育が、相互理解やコミュニケーションに役立つものには必ずしもなっていないということを痛感させられる。

概要はWikipediaを見たほうが良いでしょう。

ja.wikipedia.org

言語学習関係なく面白かった話もありました。

  • メイド・イン・ジャパンの商品は「笑うほど安価で、見掛け倒し」の象徴だったが、執筆時(80年代当時)は評価が変わっている(ただ、説明書のひどい英語は直っていない)。これって少し前の中国製品への目線にそっくりです。
  • 日本語の「えらい」とか「悔しい」を翻訳しづらいという話。
  • 「日本人の英語」という表現自体も翻訳しづらい。
  • 日本人の「宗教的無関心の気楽さ」。

特に「続」のほうは日本のいい面/悪い面をフェアに語られる内容も多く、特に最後のものが私にとっては印象的でした。「日本人の宗教的無関心」は気楽な面もあるという話で、J.D.サリンジャーの『A Perfect Day for Bananafish』を日本の英文学サークルで読んでいて、「Miss Spiritual Tranp」という表現の痛烈さが日本人の学生に伝わらなかったという話をしています。

その文学サークルで、英文上大きな問題となったのは、主人公が妻に対して使う、胸を刺すような皮肉の表現であった。妻が自分の母親と長距離電話で夫のことを話しているところで、

"......He calls me Miss Spiritual Tranp of 1948, the girl said, and giggled"

という。"Miss Spiritual Tramp"と呼ばれて、女性としてではなく、人間として侮辱された妻は、夫の批判の痛烈さを全然分かっていないから笑っているが、小説の要点とでもいえるこの台詞を読むと、読者はドキッとするはずである。

これはアメリカ人の思想的な前提があり、キリスト教文化で育った人間にとって「人間はみな個人として"Truth"に対して忠実に生きる義務」があり、この台詞には"Truth"に対して誠実でなく、戦争から帰還した主人公から見ると軽薄に生きているように見えるという意味だそうです。

善かれ悪しかれ、一般的なアメリカ人ー「神様」の存在なんてばかばかしいと思うアメリカ人も含めてーは、大文字で書くTruth(真)という絶対的なものがどこかにあると思っている。そして、それは自分という人間の外に存在するものである。人間は、真面目に良心的に考えれば、Truthfulな生き方が分かり、それに忠実に生きたい、あるいは、もっと厳密に言えば、人間には、自分の分かっている範囲で忠実に生きる義務がある、という妙な思想がある。これは、アメリカ人一般の暗黙の前提と考えてよいであろう。

これは日本人には、一部の科学者などは除き、ほとんど無い発想だと思います。著者も(どこかで読んだ話として)見知らぬ人に"Hi! I'm Jack Rodgers! What's your religion?"と尋ねることにはうんざりするが、「思想的前提」は意識していなかった、また、サリンジャー自身もそういう「思想的前提」は「自分がたまたま育った文化に固有の見方にすぎず、異文化にはかならずしも通じないかもしれないとは意識してなかっただろうと思う」と締めています。

Yahoo!知恵袋の回答もあったのですが、このニュアンスを伝えられるものになっていません。

「Miss Spiritual Tramp of 1948」このTrampという単語、昔の日本語訳で... - Yahoo!知恵袋

英語学習のために大西泰斗さんの本やラジオをチェックする

日本人の英語』という本で英単語や言い回しのニュアンスを解説されていて面白いという話を友人にしたら、大西泰斗さんの本やラジオを薦めてもらいました。

www2.nhk.or.jp

前から貼ってる気がするけど、ラジオ英会話もよかったら。
もう2年間毎日(週4)聞いてる

英語学習のために読んだ(読みたい)言語学や比較社会学の本

オタク友達のアメリカ人と同じ言葉を話せるようになりたいというのと、プログラミング・エンジニアリングの学習のためという実益という理由で英語を勉強しています

いろいろやっては辞めて…という感じです。今の所定着したのはElsa Speakくらいかな…。

  • Elsa Speakを毎朝やる(時間を決めるのが有効でした)
  • どうぶつの森(Animal Crossing)を英語でプレイする
  • 英語のニュースを読む
  • ドラマやアニメを見る
  • 言語学の本を読む

ドラマはシリコンバレーを見ています。やっぱりfirst seasonが一番おもしろいです。ただ、最初「お前は俺のウォズニアック」みたいにたまに良いこと言ってたアーリックの末路は悲しくなりました。

↑私も同じことやってみましたが、意外となんとかなります。正直勉強になってる実感はありませんが、動物や道具などの固有名詞は勉強になってるかも。

特に勉強として意識してないですが、言語学の本も興味を持って読んでいます。後付けの理由かもしれませんが、ノンネイティブなのである程度言語の構造を明文化して知る必要があると思ってます。

少し余談ですが、情報系でない分野から転向したためかプログラミングや情報システムのエンジニアリングに対しても同じ感覚を持っていて、不文律なノリを言語化して理解しないとうまくわからない感覚があります。ネイティブなプログラマー(?)はその壁を無意識に越えてるので羨ましく感じています。ただ、そのため別分野の人のプログラミングを教えるのには役立ってるんじゃないかと思ってます。

出典となる本を忘れてしまったが気になったエピソード

  • 中国人は、漢字さえ合っていれば名前の読み方は気にしない人も多い(そもそも国内で読み方がバラバラだから?)

英語世界のことばと文化

特に面白いのが「アメリカ人と日本人のコミュニケーション」という章。というか他の章は専門的&&あまり興味ない内容で読み飛ばしてしまいました。

  • 自己開示
  • 説明する文化-謝る文化
  • 触れる文化-触れない文化
  • 雄弁は金-沈黙は金

などの文化比較があり、追加の本も何冊か紹介されています。以前「ナチュラル・イングリッシュ」という本の「文化的言語慣習」に「これ以上の解説は言語学というより比較社会学に踏み入れることになるので止めておく」という趣旨のことが書かれていて気になっていたのでここから掘っていこうと思います(DJ的発想)。

どうせ機械学習の発展で外国語学習は陳腐化するほうに賭けているのですが、言語による認知フレームによる様式の違いみたいなのはそれで解決できなさそうなので人が学びましょう。

引用元の本で気になる本。

西田(1994, 2002)によると、アメリカ人が相手のことについて知りたいのは、相手の気持ちや考え方、価値観に関する情報である。一方日本人が知りたいことは、相手の年齢、学校や会社など所属しているところ、学年や職位、出身地や現在住んでいる場所などであるという。好みや考え方に関する話は、相手の背景を知った後に開示される。

異文化と人間行動の分析

異文化と人間行動の分析

また、西田(1989)の研究では、ディスカッションで話すチャンスをつかめず発言できなかった留学生に対するアメリカ人学生の反応のうち、6割弱が批判的であり、好意的だったのはわずか1割強という結果が出ている。

実例で見る日米コミュニケーション・ギャップ

実例で見る日米コミュニケーション・ギャップ

この感情は、権力格差の度合いによって説明することができる。権力格差は、ホフステード(1995)による大規模な調査から明らかになった4つの文化の次元のひとつである。調査は53の国や地域で働くIBM社員を対象に行われ、およそ10万人のデータが分析された。

これって「異文化理解力」でも引用されてたやつですよね?注の中に「高く評価されている、ただ30年前の調査なので注意」と書かれています。

参考文献で面白そうなやつ。

かくれた次元

かくれた次元

アメリカ人と日本人

アメリカ人と日本人

  • 作者:今井 康夫
  • 発売日: 1990/04/01
  • メディア: ハードカバー

異文化トレーニング

異文化トレーニング

これ沼だな。その後の「国際化と英語教育」にも気になる本が紹介されています。

マーク・ピーターセン氏の『日本人の英語』『続日本人の英語』『心にとどく英語』には、英語を母語とする人々をいらいらさせるような日本人の英語が丁寧に取り上げられていて、読者はいや応なしにグローバリゼーション下の我が国の英語教育が、相互理解やコミュニケーションに役立つものには必ずしもなっていないということを痛感させられる。

これ、友達の友達と飲み屋に行ったときにやっちゃったことある気がしますw

日本人の英語 (岩波新書)

日本人の英語 (岩波新書)

心にとどく英語 (岩波新書)

心にとどく英語 (岩波新書)

他にこの章で紹介されている本。

英文の読み方 (岩波新書)

英文の読み方 (岩波新書)

プリンシプルのない日本 (新潮文庫)

プリンシプルのない日本 (新潮文庫)

日本語の謎

日本語の謎を解く: 最新言語学Q&A (新潮選書)

日本語の謎を解く: 最新言語学Q&A (新潮選書)

  • 作者:陽介, 橋本
  • 発売日: 2016/04/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

日本語に関するQ&Aをまとめた本で、ブックガイドとしても使えそうな本。同じ著者の本でこちらも読みました。

あまり英語は関係ありませんが、日本語も改めて考えると説明が難しいものがあります。特に面白いのが「『た』と時間表現の謎」です。

英語を勉強するとわかりますが、英語の小説は過去形ならばずっと過去形を続けます。これはヨーロッパの言語ではほぼ同じです。一方、日本語は過去形といわれる「た」が使われる形(ここからは「タ形」と呼ぶことにします)と、使われない形(基本的な形。ここからは「ル形」とよぶことにします)が交互に出てくることが珍しくありません。時制の使い方がなんだかいい加減に思えてしまいます。特に、小説ではこの傾向が顕著で、タ形でもル形でもどちらでもいいように思われることも少なくありません。これはどのようなルールで用いられているのでしょうか。

結論から先に述べてしまいましょう。日本語の小説で「タ形」と「ル形」が混在しているのは、過去の出来事を振り返って語るのではなく、物語の場面(物語現在)を現在として語っているからです。

この本に詳しく説明されているらしい。

あと「アスペクト」の概念も面白かったです。

あとは過去や現在の概念が無いピダハン語の話も面白いです。

探検言語学

探検言語学

言葉の森から出られない

言葉の森から出られない: 言語学のよろこび

言葉の森から出られない: 言語学のよろこび

言語学者によるエッセイです。最後にブックガイドがあって、自分の興味やレベルに合いそうなのはこちら。

優しい語り口で、甲骨文字からの漢字の変遷、音韻論、意味論、統語論がわかりやすく語られている。

時代順に、各カテゴリー(音韻、意味、文法など)の歴史を詳述している。

日本語全史 (ちくま新書)

日本語全史 (ちくま新書)

日常生活から、馬、魚、パン、ビール、くしゃみ、水、数といったトピックについて、印欧語から幅広く語源、文化的背景、一次資料からも引用があって楽しめる。引用した学術論文も明示されているので、各自が知識を深化できるだろう。