※この記事は適当をブッこいているので話半分で聞いてください
最近、ソフトウェア開発の勉強をサボって歴史と哲学を勉強してしまっていたのですが、『歴史学ってなんだ?』って本を読んで、同じような方法でソフトウェアエンジニアの文化を参考になるんじゃないかと思い始めています。
- 資料を漁って実証主義的に議論を進める点。会社内だと実験してデータを揃えるのも難しいので、定性的に「自分たちの文化を改善するために、何が有力な仮説なのか」を考えるのに役立ちそう
- 様々な視点から解釈する点。『チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計』などを読んでても、これはリーン開発手法を組織の視点から見ているように見えて「本当に新しいのは何なのか」を整理するのに役立ちそう。「たしかに一時的に生産性は上がるけど、働きやすさの点でデメリットが無い?」みたいな議論もちゃんとできそう
- 過去の資料を、現在の視点で洗い直して新しい解釈を与える点。例えばトヨタのカンバン方式も、スーパーマーケットが着想元になってるので、似たことができそう
きっかけ
同僚に誘われてRRRを見に行き、たしかに面白かったのですが、「あの結末でいいの?」「最後の英雄な人としてガンディー出てこないんだ…」ってところがやっぱり気になりました。
ただ、いろいろガンディーの本を読んでたら、逆に彼の「けっこうガンディーの考え方も万能じゃなさそうだし、自伝を読んだ印象だと割と頭固そうな人でもあるな」みたいなところが気になってしまいました。なので当たり前の考えかもしれませんが、「いろいろな視点で評価して有用な部分を今の自分たちの参考にする」みたいな態度が必要なんじゃないかと思いました。
手近な参考文献としては:志賀美和子「視点を変え通説を疑うことから始める歴史学―ガンディーは誰にとっての「偉人」なのか」大学の歴史教育を考える会編『わかる・身につく歴史学の学び方』大月書店、2016。https://t.co/Bf9FGBMpkC
— 🛡️✨𝙨𝙪𝙞𝙨𝙚𝙞_𝙨𝙚𝙣𝙨𝙚𝙞💉💉🚀🚀 (@shoemaker_levy) 2022年4月23日
個人的には、小田中直樹『歴史学ってなんだ?』(第一歩)、リン・ハント『なぜ歴史を学ぶのか』(無縁ではいられない政治情勢との関係)、大学の歴史教育を考える会[編]『わかる・身につく 歴史学の学び方』(おさらいと実際の進め方への助言)に加えて、
— たつざわ さとし (@tatsuzawa) 2022年4月4日