歩いたら休め

なんでこんな模様をしているのですか?

【本】最近読んでいる本(特に不動産関連)

最近はあまり本を読んでいませんが、一応何冊かは読んだので。

テキストマイニングを使う技術/作る技術(那須川哲哉)

最近、業務でテキストマイニングで業務支援を行う案件にアサインされており、ゴリゴリコードを書くことになりそうだったので読んでいます。

社内の研究部署の方から「IBM那須川さんの論文は読んでおくといいよ」と紹介いただいたのがきっかけです(日本語の論文でよかった!)。

エキスパートの素顔:第13回 那須川 哲哉 | IBM ソリューション ブログ

世界的にも有名な研究者である那須川さんのデータ分析を間近で見ているのですが、何といいますか、分析そのものが本当に「エレガント」なのです。決して難しいことをやっているようには見えないのですが、とにかく驚くような結果を出すのです。例えば、データ分析を通し、コールセンターのエージェントの方の質を見抜いてしまう、製品の不具合を世に出る前に発見してしまう。また、研究会の活動のひとつとして最近取り組んでいるのが、グルメサイトにランキングされない美味しい日本酒のお店探しです。ソーシャルメディアを分析した結果を、実際に皆で出かけては「確かめる」のですが、本当に有名ではないがすごいお店に行き着くのです。

いろいろ検索している中でこの紹介を見て、「これはエンジニアやデータ分析者として信頼できる」と思って本も買いました。さすがに紹介されている事例はそのまま適用できそうにありませんが、限られた精度のデータの中で、いかに実務に役立つ分析を行うのかというハックの仕方は勉強になります。

不動産格差(長嶋修)

@fds_infoで引っかかって気になって購入。

不動産コンサルタントの長嶋修さんの新刊で、今〜少し先の不動産の状況が概観できる本です。本の内容については以下のブログを参考にしてください。

1manken.hatenablog.com

特に印象に残った文章がこれです。ITエンジニアとしても、それぞれのドメインにおいて以下のような意見には耳を貸す必要があります。ビッグデータだのAIだの言われても、元になるデータが不十分では限界があるという話です。

日本で行われているこうした取り組み(←不動産テックのこと)には限界があります。というのは、日本で行う価格推定の根拠となるのは、国の成約価格情報を利用してはいるものの、全体の一部に過ぎず、主にインターネット上に出ている物件情報をロボットでクロールしてかき集めたものだからです。つまり、もともと不透明な価格情報を加工しているに過ぎません。(中略)

不動産総合データベースが本格稼働すれば、こうした課題も解消されます。データベースを利用できるのは、当初は宅建業者だけの予定ですが、国土交通省は民間への情報公開を見据えています。

不動産格差 (日経プレミアシリーズ)

不動産格差 (日経プレミアシリーズ)

お客さま、そのクレームにはお応えできません!(三浦展

これも同じく不動産ネタ。一応小説の体は取っているものの、不動産管理業者のあるあるネタをまとめた事例集みたいな感じのユニークで面白い本でした。

【書評】お客さま、そのクレームにはお応えできません!|不動産投資の健美家(けんびや)

テーマごとに一人の問題入居者が紹介されるのではない。それぞれに複数人、多い章(特にクレーマーたち)では数十人のトラブル事例がゾロゾロと出てくるのだから、驚く。現場のスタッフたちの苦労が偲ばれるというものだ。

また、本書には、不動産賃貸業の第一線で活躍するプロたちの頭の中や、トラブルを最小限で食い止めるためのノウハウを知ることができるという面白さもある。

ブロックチェーン入門(森川夢佑斗)

さすがにそろそろブロックチェーンを無視し続けることはできないなと思ってとりあえず本を読みました。

ブロックチェーン入門 (ベスト新書)

ブロックチェーン入門 (ベスト新書)

純粋関数型データ構造(Chris Okasaki)

関数型言語界隈やデータ構造界隈(どちらも怖いね!)で非常に評判が良い本です。

私は最近Haskellを読み書きできるようになり、「変数って全部イミュータブルでいいんだ」「Rubyの変数に全てfreezeして回る病」にかかってしまっていたのですが、少なくとも効率のいいデータ構造が必要だということは分かりました。

ところが、私は大学でもきちんといわゆる『アルゴリズムとデータ構造』の分野を学んだことが無いためか、逆にそちらの記述で詰まるところが多く、一旦この本を読むことを諦め、はてなの人が薦めてたCouseraのコースを勉強しています。

developer.hatenastaff.com

純粋関数型データ構造

純粋関数型データ構造